翻訳研究 Translation Studies

私の専門である〈翻訳研究 Translation Studies〉なるあやしげな研究分野についてのページです。それに関連した書き物もここに置いてあります。


翻訳研究とは

■翻訳についての研究です。

■翻訳文学のことだけではなく、「翻訳とは何か」という問いを掲げつつ、翻訳にまつわる人間や文化、歴史、事象、現象などなどを、科学的に考えます。

■私の専門は主に理論と歴史です。翻訳なるものは何なのか、その原理を考えると同時に、過去の翻訳者たちの行為や言説の歴史的位置づけについて探っています。


翻訳研究に関する一般向け文章

翻訳という魔法を考える → 読む

京都大学総合人間学部でやった私の卒業論文の要約。現物はめちゃくちゃ長く、現象学でひどくわかりにくい(というか読むのがつらい)ので、わかりやすくまとめてみました。翻訳をメタ的に考える翻訳哲学みたいなもの。PDFです。クリエイティブコモンズの「表示・非営利・改変禁止」で公開します。
 
(↓すでに古くなった中身のフォロー)
 ※今は日本通訳翻訳学会があります。みんなで頑張りましょう!
 ※バイリンガルに対してひどい物言いをしてますが、この頃はたぶんちょっと私怨がありました。現在では中に書いたのと同じ理由で「上手い人と下手な人の差がいちじるしく激しい」と思っています。
 ※おそらくやさぐれてたんですよ、これ書いたとき。
 ※あとVer2.0も準備中。てゆうかどこかで連載できるとありがたいのですけれども。

翻訳研究の文献の集め方 → 執筆中

手に入れたくてもなかなか手に入らない翻訳研究文献。実践しながら探り当てたコツを伝授するつもりでした。(とはいえそんなことに需要があるのかどうかすごく疑わしいぞ。)

国内翻訳関連文献の一部書誌 → 準備中

だいたい800册程度になると思いますが、これまで実際に手にとって中身を確認できたもののみについて、翻訳に関係する文章・文献の一覧を公開するつもりでした。2006年に500くらいでストップさせたまま。。。


翻訳研究に関する論文等

ジョン・デナムの翻訳論――〈作品〉への予感 → 読む

17世紀イギリスの人ジョン・デナムの書いた翻訳論についての論文。

近代英国翻訳論――解題と訳文 ジョン・デナム 二篇 → 読む

上記論文の要約と、当該翻訳論の翻訳。「近代」よりも「前近代」の方がよかったかな。

近代英国翻訳論――解題と訳文 ジョン・ドライデン 前三篇 → 読む

上の続き。17世紀末に書かれたもので、翻訳論でもよく引用される文章の訳と解説です。

A・F・タイトラー『翻訳原論』について → まだ読めません

修士論文の一部ですが、そのうち書き直します。実は当該書の抄訳もしてあるのですが、全体的に見直しております。そちらもいつか何らかの形で公開を。


翻訳に関する評論

吉川幸次郎と翻訳空間 → 読む

学士論文の抜粋。中国語の翻訳について、書き下し文という「規範」を、吉川幸次郎が意識的に崩そうとしていったという話です。翻訳研究的には、「漢文」という「norm」の話だというとわかりやすいかも。PDFファイルです。

別宮貞徳と消費者運動 → 読む

学士論文の抜粋。別宮貞徳の誤訳批評は、凡百の誤訳批判のものと何が違うのかを念頭に置きながら、その意味と結果を解説しています。注釈では、その欠点についても。ただの誤訳のあげつらいには意味がありません。PDFファイルです。

野上豊一郎『飜譯論』の誤読 → 読む

学士論文の抜粋。「直訳主義者」とされがちな野上豊一郎への誤解を解くために、その『飜譯論』を詳細に読んで解説した文章です。直訳か意訳かというレベルで翻訳論を読んでいては日本の翻訳研究の発展などありえません。PDFファイルです。

柴田元幸と開かれた日本語 → 読む

学士論文の抜粋。柴田元幸の訳文は、普通今ではお目にかかれないほどの純和文のようなものが多いのですが、それはどうして? というところを考えたもの。執筆当時、論のツメが甘かったという印象があります。PDFファイルです。


翻訳に関する雑文

オトメンと指を差されて(7) → 見る

「水牛」に連載させていただいてるエッセイの7回目。翻訳者と魔法使いの比喩について、ちょこっと書いてあります。「じゃあ呪文が暗唱できるんですね〜」「魔法ってやっぱり効果が大事だよね〜」っていうのはよくある誤解ですが、翻訳(魔法)にとって全然本質的なことじゃないです。

オトメンと指を差されて(12) → 見る

旅しながら翻訳したい。

オトメンと指を差されて(36) → 見る

翻訳と放浪。

オトメンと指を差されて(40) → 見る

新人翻訳家とアイドル事務所について。

原民喜と『ガリヴァ旅行記』 → 見る

本来はaozora blogに載せるはずだった解説文。最初は短かったのがだんだん長くなって、そのまま卒論のページ稼ぎに使われました。

こんにちは、ポワロさん。そしてさようなら、ポワロおじさん。 → 見る

だいぶ昔のaozora blogなぐり書きコラム。