絵本いろいろ

このページでは、わたしの関わった絵本のあれこれがまとめてあります。とりあえず便宜的にまとめただけともいう。

2011~2012年の優先的活動のひとつとして、パブリックドメインの原典からフリー絵本をこつこつ作っております。公開・共有方法はつねに模索中(オープンソースカンファレンスなどでも配布して頂けているみたい)。現在は英米仏独+スウェーデンの絵本が完成。

クレイン、コールデコット、ポッター、グリーナウェイなどの黄金期絵本画家の作品を少なくとも1つは青空文庫に入れるという目標はひとまず達成(ちなみにアリスの挿絵でラッカム、ポオの挿絵でデュラック、シンデレラの挿絵でクルックシャンクも入っています)。

今後はどうしようかな。あともうちょっと増やしたい。タロット終わったらそろそろSF絵本へ向かいたい。



売られているもの

『エルマーのぼうけん ~あたしのパパのドラゴン~』

『エルマーとドラゴン ~ふたりはともだち~』

『ドラゴンのぼうけん ~ブルーランドのドラゴン一家~』

 GannettによるMy Father's Dragon三部作の50年ぶりの新訳、「エルマーのぼうけん オーディオブック3ぶさく」が拙訳にてパンローリングから発売になっております。DL版・CD版が、各種ネット書店・配信サイトや大手書店にて販売中です。(朗読なので挿絵はありません、あしからず)
 ↓詳細などは、こちらから。
 【オーディオブック「エルマーのぼうけん」公式サイト】

田中清代[文・絵]『小さいイーダちゃんの花』

 フレーベル館から刊行されたアンデルセン原作の絵本に、デンマーク語原典からの翻訳で協力しております。出版社のページはこちら



フリーで公開しているもの

『あのときの王子くん』 → 見る

 アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの邦題『星の王子さま』でよく知られる "Le Petit Prince" の翻訳。ついに青空文庫で正式版が出ました! 何だか細かいところにこだわりまくっています。終わったあと久しぶりに内藤さんの訳を読んでみたら(翻訳中は見ていません)、あまりにも雰囲気が違っていてびっくりしました。

『あなうさピーターのはなし』 → 見る

『きたりすナトキンのはなし』 → 見る

『ばにばにベンジャミンのはなし』 → 見る

『ばにばにきょうだいのはなし』 → 見る

『チギウィンクルおばさんのはなし』 → 見る

『つりびとジェレミーさんのはなし』 → 見る

『モペットちゃんのものがたり』 → 見る

『ねこぬこタムのはなし』 → 見る

『みずかきジェマイマのはなし』 → 見る

『おねずみおばさんのはなし』 → 見る

『つまさきチミーのはなし』 → 見る

『まちねずジョニーのはなし』 → 見る

『パイとやきがたのはなし』 → 見る

『ジンジャー&ピクルスのはなし』 → 見る

『きつねめさんのはなし』 → 見る

『ごくあくウサギのものがたり』 → 見る

『わるねずふたりぐみのはなし』 → 見る

『グロスターのふくやさん』 → 見る

『ちょびひげサミュエルのはなし』 → 見る

 ベアトリクス・ポッターの動物絵本シリーズ。気ままに続刊中。ちょっとした解説は、青空文庫そらもようの「公有のバトンをつなぐこと」。パブー時代の活動は、パブーハリネズミ通信の紹介文が今も読めます。
基本の絵本シリーズはすべて訳了。残るは、詩画集2冊と、どちらかというと挿絵付き小説のThe Tale of Pigling BlandとThe Tale of Little Pig Robinsonの2篇。

『えほんのアリス』 → 見る

 ルイス・キャロル作の古典児童文学『不思議の国のアリス』は、著者本人が幼年向け絵本として書き直しています。その第2版決定版を元にした翻訳。

『マリゴールド・ガーデン』 → 見る

『あップルパイを』 → 見る

 イギリス幼年向け絵本の先駆者だったケイト・グリーナウェイの作品ふたつ。

『おひさまのたまご』 → 見る

 スウェーデンを代表する絵本作家エルサ・ベスコフの作品。スウェーデン語原典からの訳。

『ねっこうまれのこびとたち』 → 見る

 ジビュレ・フォン・オルファースの手になる、ドイツでも古典として親しまれている絵本。日本では「ねっこぼっこ」という題名もついていたり。ドイツ語原典からの訳。

『もりのおひめさま』 → 見る

 ジビュレ・フォン・オルファースの手になる絵本第2弾。ドイツ語原典からの訳。

『ババールとサンタのおじさん』 → 見る

 フランスの古典絵本である「ぞうのババール」シリーズのひとつ。ババールがサンタを探しに行きます。フランス語原典からの訳はたぶん初めて。

『サンタクロースがやってきた』 → 見る

 以前やってた電子同人誌で出したクリスマスアンソロジーから一篇をとりだして、パブー用に改訂およびPDFを用意致しました。こちらもアメリカではもう古典となったサンタクロースの詩で、さまざまな点が現在のサンタイメージの元となっております。

『ハートのクイン』 → 見る

 絵本文化の始祖のひとりとして知られるランドルフ・コールデコット(1846-1886)が、有名なマザーグースを絵本に仕立てたもの。『不思議の国のアリス』クライマックスの「裁判シーン」の原作としてもおなじみの詩。

『由緒ある英国庭園にて 咲ける花のふしぎな夢』 → 見る

 ウォルター・クレインが草花をモチーフに制作していた絵本シリーズの第3作目。第1作『フローラの饗宴』、第2作『夏の女王』で得た経験を生かしながら、新たに写真製版印刷を採用して作り上げた集大成で、これが本邦初訳のはず。初出はaozorablog掲載。

『ポオ異界詩集』 → 見る

 エドガー・アラン・ポオの詩のうち、異界を扱った「黄金郷」「不安ノ谷」「海没都市」「妖精界」「幻影宮」「夢幻境」「ひとり」の七篇を収める小詩集。エドマンド・デュラックの挿絵が素敵ですよね。元はtwitterで毎夜翻訳ツイートをしていたのが発端。当時のtogetterまとめはこちら(多少のコメントつき)。青空文庫版では結構改稿してます。

『タロットの絵解キ』 → まとめ中

 いわゆるライダー=ウェイト=スミス版のタロット解説本(1911)の訳。2015年に作業だけはしてあったのを、2019年の年末からぼちぼちまとめています。完成はいつになることやら。